袈裟丸山ヒライデ沢と松木沢ジャンダルム 2025.7 やまづと

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早朝、足尾銅山の工場跡地を横目に起点となる銅親水公園に、乗り込んだ。先行車は5台ほど、中倉山方面への一般登山と釣りと推測された。
装備を整え、ジャンダルムへ歩み出す。かつて銅山の煙害で、禿山となった国内屈指の公害地域だが、全力で国を挙げての復興植林事業が身を結び、周囲の山々は緑に包まれている。

ジャンダルム基部に到着するも、先行者なく、静けさとジリジリ夏のような日差しが照りつけ、岩峰が大きく荘厳に立ちはだかっている。今日のテーマは、クライミングルートではなく、下降路から山頂に詰め上げるもの。

山頂までは下部3分の1が岩峰、中部3分の1が薮系、上部3分の1が草原となる。核心は岩峰、クライマーはジャンダルムの登攀後、同ルート懸垂下降か、今回の下降路のどちらかを選択する。この下降路を下から登り返すルートは分かりにくく、間違えると敗退すら厳しい状況になるが、だからこそ、輝きを放ち、少数のバリルート愛好家がひっそり、鍛錬を兼ねて訪れる穴場ルートである。

バコさんは案の定、ロープを必要とすることなく、登りきり、眼下の渡良瀬川、ダムの光景など楽しんでいらっしゃるも、私は昇温からバテバテでキツかった。

私の遥か先を行く岩田さんの熊鈴を必死に追いかけ、無事に下山できて、神様に感謝している。冬は夏小屋沢、黒沢、ウメコバ沢でアイスもできる足尾。国内トップクライマーが集まるウインタークライマーズミーティングも足尾で開催されている。

新しいご飯屋さんも開拓し、これからも足尾詣は続きそうだ。

松木沢ジャンダルム

アイスクライミング希望のバコさんが、2日間大丈夫との連絡を受け、私の遊び慣れた足尾山塊をご案内した。アイスは真冬の沢登りのため、沢登りと岩登りの両方のスキルが必要である。よって、1日目は初級沢の沢登り、2日目はバリエーションの岩登りを計画した。

袈裟丸山に突き上げるヒライデ沢。GW明けはアカヤシオなど咲き乱れ、以前大きな鹿角を拾った縁起のよい沢。
今日は、足尾は小雨がパラつき、先行は折場登山口は車が2台のみ、若干増水気味だが、問題ないレベル。

順調に小滝を超え、徐々に高度を上げていく。バコさんはさすがの山歴とスキルだけあって、物足りない様子。他愛もない会話を楽しみながら、疲れを見せない。

詰めの薮の背丈が高く、思ったより、ガッツリ藪漕ぎをして、最後はピョンと稜線に出た。

午後からは、晴れ渡り、静かな登山口に無事に戻ってきた私たちは、温泉と晩ごはんと翌日の松木沢からの中倉山に夢を膨らませつつ、無事の下山に感謝した。